海外進出にも挑む、建設業(日本庭園造園業)

2014-06-23
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建設業と言うと、大手を除き国内で仕事で行うというイメージがありますが、建設業関連のニュースを記事を読んでいると、海外にも手を広げている方の記事を見かけました。

今回取り上げられた事例は、小杉造園(東京都世田谷区)の取り組みです。すでに数か国で庭造りを行ったほか、欧州や中東から引き合いもあるとのことです。世界中から研修生を受け入れ、技術を広める活動もされています。各国政府や大学からの講演依頼も受けていらっしゃいます。

(仮に庭園工事で建設業許可申請をするのであれば「造園工事」業種になります。)

海外の初進出はアゼルバイジャンで、同国政府の要請を受け、2009年10月に造った白砂を敷き詰める「枯山水(かれさんすい)庭園」で、アゼルバイジャンの大統領からも賞賛の言葉を頂いたとのことです。その後引き続き個人邸から注文があり、自然の山や川を表現する「池泉(ちせん)庭園」と枯山水の庭も造られました。

これまでに手掛けた庭園はアゼルバイジャンに3か所、韓国に2か所ですが、バーレーンで年内に造園する方向で交渉中の他、キプロスからも話がきているとのことです。

世界から発注が来るのは講演を通じて日本の庭園文化の発信されているためです。講演での訪問国はブルガリア、ウクライナ、キューバ、ニカラグアなど10か国に及びます。小杉氏は「最初から仕事をくれるわけがない。まずは日本文化を宣伝し世界に広め、ファンをつくること」に注力されています。

小杉氏が海外展開に乗り出したのは、日本の庭園文化を世界に紹介したいとの思いとともに、海外に目を向けなければ植木屋の仕事がなくなるとの危機感も大きかったとのことです。相続税対策で土地を切り売りするケースが増え、日本庭園を維持できる個人邸は減る傾向にあります。こういった国内状況を危惧して海外に目を向けられたとのことです。

造園業界に限らず、中長期的にみれば日本国内市場は縮小化していくことが予想されますので、早い段階から海外に目を向ける必要があると言えます。

(参考資料:Yahoo ニュースBUSINESS)
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140621-00000505-biz_san-nb

小杉造園
http://www.kosugi-zohen.co.jp/
(海外での取り組み)
http://www.kosugi-zohen.co.jp/world/kaigai.html

 

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